別れた恋人への怒りと寂しさを乗り越える仏教の教え

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別れた恋人への怒りと寂しさを乗り越える仏教の教え

相談者 50代 男性

アプリで知り合った女性と
結婚すると決めて同棲をしていました。

私は仕事の転職で悩んでいて、
彼女のことを、
あまり相手にしなくなりました。
転職して余裕のある生活をするのは、
彼女のため。
そう思っていましたが、
彼女は、一緒に寝ていましたが、
突然、家に帰りました。

「2週間待ちます。元気になったら連絡ください」

とラインで連絡をして、
私から去っていきました。

「私は、すべて彼女のためにやっていたことなのに」
「私は、こんなに辛い時期なのに、離れていくなんて」

と、怒りしか湧いて来ませんでした。
そして、

「彼女はどうせ私のところへ帰ってくる」

と思い連絡をしませんでした。
そうしたら、
彼女は、

「1ヶ月後に、私たちはもう別れているよね」

と連絡があり、
別れることになりました。

そうすると、
その直後に、彼ができていました

「私とやり直して戻って来て欲しい。」

と懇願しましたが、
彼女は、
今の彼を選びました。

結婚を決めていた相手が、

「私の態度が少し冷たくなったからといって、別れるなんて、最低の女だ。」
「今一番そばにいて欲しい時期に、自分のことだけ考えるなんて、最低な女だ。」
「1ヶ月もしないうちに、新しい彼氏ができるなんて、最低の女だ。」

と思いました。

彼女に、裏切られたという感情で、
イライラしています。
そして、
彼女がいなくなって、
寂しい気持ちで落ち込んでいます。
また、
彼女を取られたという謎の感情があり、
怒りが治りません。

早く気持ちを切り替えたいんですが、
どうしたら、
気持ちを切り替えることができますか?

解答

人生における大切な人との別れは、
深い悲しみや怒りを引き起こします。

その感情は自然なものですが、
仏教の教えを活かして、
心の平穏を取り戻す方法を探ることができます。
あなたの気持ちを受け止めつつ、
少しずつ未来への希望を持てるように、
一緒に考えてみましょう。

怒りの本質を見つめる

仏教では「怒り」を「心を燃やす火」と捉えます。
怒りは、相手に対して向けられているように感じても、
実際には自分自身の中で苦しみを生み出しています。
あなたの怒りの背景には、

「彼女が自分を裏切った」
「自分の努力が報われなかった」

という思いがあるのではないでしょうか。

まず、この怒りの感情を抑え込まず、

「自分は何を期待していたのか」
「その期待が叶わなかったことで何を感じているのか」

を静かに考えてみてください。
怒りの奥に隠れている本当の感情。
寂しさや喪失感。
に気づくことで、
少しずつ心が軽くなります。

因果の法則を受け入れる

仏教では「因果の法則」を重視します。
あなたの転職の悩みや彼女への態度の変化。
彼女の寂しさや不安。

これらはすべて、
現在の結果に繋がっています。
過去の行動を振り返りつつも、

「過去を変えることはできないが、未来を形作るのは今の行動だ」

という考えを持つことが大切です。

執着を手放す:無常を受け入れる

仏教では「無常」という教えがあります。
すべての物事や関係は、常に変化し続けるという真理です。
彼女との関係も、あなたの感情も、時間とともに変化します。
この無常を受け入れることで、
執着が和らぎます。

彼女を「最低な女」と思う感情も、
実はあなたの執着の裏返しです。
彼女が自分の幸せを追求して
新しい道を選んだことを否定するのではなく、

「彼女もまた別の縁を生きている」

と受け止めてみましょう。

自分自身を癒す時間を作る

心が乱れているときは、
自分自身を大切にする時間が必要です。
以下の方法を試してみてください。

瞑想

呼吸に意識を集中し、心を静める時間を持つ。

感謝のリストを作る

過去の関係の中で感謝できることを書き出し、ポジティブな視点を育てる。

新しい目標を見つける

転職の先にある新しい生活を楽しみにすることが、気持ちを切り替える助けになります。

他者への慈悲を持つ

怒りの感情を手放すには、
「慈悲」の心を育てることが有効です。
仏教では

「自分も相手も幸せでありますように」

と願う慈悲の瞑想を推奨しています。
彼女に対して

「幸せを祈るなんて無理だ」

と思うかもしれませんが、
これは自分自身の心を軽くするための方法です。

「彼女もまた、幸せを求めている」

という視点を持つことで、
あなた自身の怒りや苦しみも薄らいでいきます。

未来への希望を持つ

最後に、仏教では

「過去に縛られず、未来を信じる心」

が重要とされています。
彼女との関係が終わった今、
新しい出会いや学びのチャンスが待っていると信じてください。
あなたの人生の主役はあなた自身です。
この経験を成長の糧にして、
未来を切り開く力を持っていることを忘れないでください。

結論

「裏切られたという怒りの感情」
「取られたという嫉妬の感情」

は、簡単には、消えません。
まずは、
怒りの理由や原因を探してみましょう。

この怒りは、

嫉妬なのか?
裏切られたという怒りなのか?
自分のことしか考えたいないのか?
してあげたのに、見返りがなかったからなのか?
結婚を約束していたのだから、別れるはずはないと思った奢りなのか?
彼に取られたという謎の感情は何なんだ?

怒りの原因がわかると、
少し心が冷静になります。
イライラや怒りの感情はまだまだ残ります。
ですが、
断然、楽になります。

忘れよう!
前を向こう!
歩き出そう!
次へ行こう!

という方向を向くことができてきます。

「彼女も彼も不幸になれ」

と思っていた感情を

「幸せになれ』

と思うまでには
相当時間がかかります。
ですが、
彼女の幸せを願うことが、
平穏を取り戻すことになります。

落ち込んでいても、心が沈んでいても
毎日、生きていかなくてはなりません。
早く、平穏が訪れる方が、良いに決まっています。
わかっていても、今はそれができません。
それを理解するだけでも
心は冷静になってくれます。
心が楽になります。

心を切り替えるには時間がかかりますが、
仏教の教えを日々の生活に取り入れることで、
少しずつ心の平穏を取り戻すことができます。
この経験を通じて、あなた自身がさらに成長し、
未来に希望を持つ力を育てていけるよう祈っています。

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