「ことばで伝わらないものが、たしかにある。だけど、それはことばを使いつくした人だけが言えることだ」
── 銀河英雄伝説・ヤン・ウェンリー
🪷仏教的解説
仏教では、言葉を**教えの道具（法）**として重んじながらも、言葉では表せない境地（悟り）があると説きます。
これを「不可説不可説転（ふかせつふかせつてん）」といい、究極の真理は語ることを超えているとされます。
🔶 しかし――
そこに到達するためには、まず言葉を尽くして修行することが必要です。
安易に「言葉では伝わらない」と逃げず、言葉を尽くして相手に向き合い、対話を重ねる。その果てに、はじめて沈黙が意味を持ちます。
🌱仏教的アドバイス
💡**「ことばに逃げず、ことばに挑む」**
伝わらないからこそ、何度でも語りかけましょう。
相手を理解しようとする誠意こそが、仏教でいう慈悲の実践です。
💡**「沈黙は、言葉を尽くした者だけの境地」**
黙っていても通じる関係は、言葉を重ねてきたからこそ生まれるのです。
だからまず、相手のために語る努力をやめないこと。それが、あなたの「行（ぎょう）」となります。
