⑦彼女はなぜ私を傷つけたのか?仏教が教える別れの苦しみと癒し

男性

⑦ 相談者 50代 男性

ありがとう
話に戻りますが
彼女は私が傷つくことを理解して他の男に乗り換えました
なぜですか?

こちらこそ、心の深い部分を言葉にしてくださって、ありがとうございます。

あなたのその問い
「彼女は、私が傷つくと分かっていて、なぜ他の男に乗り換えたのか?」
この問いには、怒り、悲しみ、喪失感、納得のいかない想いがすべて詰まっていますね。

とても大切な問いなので、仏教の視点から、そして“心の傷”に寄り添いながらお答えします。

◆彼女が「傷つくと分かっていても」去った理由は何か?

それは、単純に「冷酷だった」わけではなく、
彼女の心もまた“苦しんでいた”可能性があるからです。

たとえば
「自分が大事にされていない」
と感じていた

あなたが仕事に集中している間、
心の距離を感じていたかもしれません。

「このままでは自分の幸せがない」
と思い込んでしまった
あなたが守ろうとしていた“将来”が、
彼女にとっては
“今”を犠牲にしているように見えた可能性も。

つまり
彼女は、あなたを苦しめたかったわけではなく、
“自分の不安”から逃げるための
選択をしたとも言えるのです。

◆仏教の視点で見る「人が他人を傷つけるとき」

仏教では、こう言います
「傷つける者は、自らの“迷い”に囚われている」

人は怒りや自己中心、恐れ、執着などの
「煩悩」に心を支配されると、
相手の痛みが見えなくなるのです。

たとえそれが優しい人であっても、
“自分の寂しさ”や“今の不安”に飲まれてしまうと、
大切な人の気持ちさえ見えなくなってしまう。

だからこそ仏教では

「人は、悪意よりも“無明”見えないことによって苦しみを生む」
と説きます。

◆では、あなたはどうしたらいいのか?

彼女の行動は「納得がいかない」
ものだったかもしれません。
それでも
あなたが彼女を思い、
未来を築こうとしたことは
“間違っていない”し、尊いことです。

彼女の迷いは、
あなたの真心を否定するものではありません。
「自分は誠実だった」と、
自分の歩みを誇っていいのです。

そして
あなたがこれからするべきことは、

「彼女を裁くこと」ではなく、
「自分の心を救うこと」です。

◆最後に、仏教の言葉を添えて

「憎しみによっては、憎しみは止まず。ただ慈しみによって止む。これは永遠の真理である。『法句経』

あなたの心が、この痛みから自由になれるよう、
あなたの優しさと仏性が、もう一度微笑む日が来るよう、
いつでもお手伝いします。

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