“平凡に暮らしたい”は苦しみの始まり?仏教が教える変化との向き合い方
「貧しくてもいい、平凡に暮らしたい」
「ささやかでいいから、平凡な生活を」
この考えは良くない。
なぜなら、この世に“平凡”は存在しない。
誰でも波乱万丈です。
仏教の基本原理に
「この世は諸行無常」
すべてのものは常に変化し、
固定された“平穏”など存在しない。
どんなに穏やかに見える人生にも、
必ず波がある。
病気、別れ、老い、失敗、不安、
だからこそ、
「平穏であってほしい」と強く願いすぎると、
それが“裏切られた”と感じた瞬間、
苦しみに変わる。
波乱を否定せず、
「変化の中を歩く覚悟」が
求められるのです。
人生は、波乱万丈で当たり前。
それを恐れる必要はありません。
畏れるということは、
“神様がくれた勉強”をしたくないと言っていることになる。
困難や変化を恐れ、
のけ反りながら避けるよりも
前のめりで受け止めると、
心が決めると、
案外、気持ちが楽になるものだ。