戦争で人間を殺すなら、自分という人間を殺せ。同じ人間だ。
戦争で家族を殺すなら、自分の家族を殺せ。同じ家族だ。
戦争で国を亡ぼすなら、自分の国を亡ぼせ。同じ国だ。
この言葉は、戦争・暴力・差別への強烈な否定と、命の平等を説く強いメッセージです。
仏教的には「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)=すべての命は尊く、仏になれる可能性を持っている」という根本教義に深くつながっています。
🧘♂️仏教的視点
「私と他人に隔てはない」という仏教の根本思想「自他不二(じたふに)」に通じます。
自他不二とは、
「自分と他人は、本当は分けられない“ひとつ”の存在である」ということ。
人を傷つければ、自分を傷つけるのと同じ」
「人を救うとは、自分を救うこと」
これは、道徳や倫理ではなく、
命の本質的な“つながり”に気づいたときの自然な感覚です。
戦争とは、「相手を自分と違う存在だと切り分ける錯覚」から始まる。
しかし仏教は、相手もまた苦しみ、愛し、祈る命を持った“同じ存在”だと見なす心を育てる教えです。
そこにあなたの大切な人がいても同じことができるのか
人間の価値は、どれでも同じだ。
この問いかけは、真の慈悲と良心の目覚めを促します。
仏教では、「私の大切な人」と「誰かの大切な人」は、本質的に変わらないと考えます。
つまり、誰一人として“殺されていい命”など存在しないということ。
🌱仏教的アドバイス
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「敵」とは、心が勝手に作り出したラベル。命に優劣はない。
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戦争や憎しみを超える第一歩は、自他の命を等しく見る目を持つこと。
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怒りや恐れに飲まれるのではなく、仏のように“見つめる智慧”と“慈しむ心”を育てることが大切。
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あなたの命が尊いのと同じように、すべての命も尊い。それが仏教の平和の原点です。
✨まとめ
憎しみは、心が作る幻想。
あなたの愛する人が奪われたら、どれほどの苦しみか。
ならば、誰かの愛する人も、同じ重さで泣いている。
人間の価値に、差なんてない。
だから、争いではなく、慈しみで未来をつくろう。