「君が自分の嫌いなところを10個言うなら、俺は君の好きなところを2000個言う」
― ナツキ・スバル(『Re:ゼロから始める異世界生活』)
🧘♂️仏教的視点からの解説とアドバイス:
この言葉は、一見ロマンチックなセリフのように見えて、
実は**“他者の苦を受け入れて包み込む”という仏教的な慈悲の実践**が込められています。
仏教では、自分を責める心=**自我への執着(我見)**が苦しみの原因になると説かれています。
自己嫌悪や否定は、「ありのままの自分」を受け入れられない“苦”であり、
それを打ち消すために「誰かに認めてほしい」と願う――
これは「求不得苦(ぐふとくく)」、つまり“求めても得られない苦しみ”に繋がるものです。
スバルの言葉は、
「相手が自分で抱える苦しみすらも丸ごと肯定し、愛そうとする」
まさに「無条件の慈悲=大慈悲心」の表れです。
🪷仏教的アドバイス:
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自己否定にとらわれたときこそ、他者の視点を信じてみる
仏教では、“自分はダメだ”という考えもまた“妄想”の一つです。
他者の優しいまなざしを借りて、自分を見ることも心理を見極める認識力(智慧)です。 -
相手の闇を照らす光になろうとする心は、菩薩の道
2000個の良いところを挙げようとする姿勢は、まさに“随喜(ずいき)=他者の善を喜ぶ修行”。
自分では見えない光を、他者が見てくれることは、救いとなります。 -
愛は相手を変えようとせず、受け入れて照らすもの
仏教的な愛とは「変えること」ではなく「そのままの姿を観て、慈しむこと」です。
それが「観音の眼(慈眼)」という智慧の象徴でもあります。