「上善如水」— 水の如く生きる智慧
「上善(じょうぜん)は水の如し」
これは、
「最善の生き方は水のようである」 という意味。
水とは、柔らかくしなやかであり、
どんな形にも変化することができる。
そして、
水は高い所から低い所へ自ら流れていく。
自らが低い所へとどまり、
身をおこうとする。
水は柔らかく、どんな形にも変化し、
争わずに自然に低きへと流れる。
つまり、「謙虚であれ」 という教え。
誰よりも上に行こう。
蹴り落してでも上に行こう。
上に見られたい。
偉そうにみられたい。
凄いと思われたい。
と思わなくて良い。
誰かを蹴落として上へ行く必要はない。
誰よりも優れていると思う必要もない。
水のように、形を変えながら、
低い場所に身を置き、穏やかに生きよ。
私たちにとっては、
それが、
自然な生き方だと教えてくれる。
仏教にはこうある。
「柔よく剛を制す」
強さとは、硬さではなく、しなやかさにある。
自然に、謙虚に、調和して生きることが、
生きる智慧。