相談者 50代 男性 会社員
私は約1年間お付き合いした女性と別れました。
経緯は、マッチングアプリで知り合いました。
半年くらいお付き合いした頃に、私からお別れを伝えました。
彼女と別れようとした理由は、自己中心なところがあるからです。
例えば、父親が病気の場合でも、父親は大丈夫だからといって、私の家に泊まります。
私は、家に帰って父親の面倒や家族のケアをした方が良いと言ったのですが、彼女は恋愛が中心で行動します。
彼女へ別れを伝えると、彼女は、「別れるんなら死ぬ」といいながら、走行している車のドアを開けようとして、「降ろして」「死ぬ」を連呼しました。
私は、本当に死ぬかもしれないから、別れることができないと思いました。
私は、覚悟を決めて、別れることをやめて、結婚を前提に同棲をすることにしました。
それから半年後、私が仕事で忙しくなり、家に帰っても彼女と触れ合うことが少なくなり、口喧嘩になりました。
その夜、彼女は家を出ていきました。
私は、そのうち戻ってくるだろうと思っていましたが、彼女は、以前、マッチングアプリで出会った男性へ連絡をとり、お付き合いをすることになりました。
私は、元々別れるつもりだったから、別れるだけなら何にも思わなかったんですが、
新しい彼を作ったことに怒りが湧いて治りません。
別れるつもりだったのに、彼女の言動で、結婚を前提に同棲をしたにも関わらず、
家を出て新しい彼氏を1ヶ月も経たないうちに作るなんて、裏切るにも程があると、
怒りがが治りません。
別れるつもりだったから、そんなに気にしなくてもいいのでは?と思う気持ちがありますが、怒りや嫉妬の謎の感情が治りません。
どうしたら、平常心に戻れるでしょうか?
解答
あなたの心は怒りと裏切りの感情で重くなっているのは明らかです。
あなたが感じる痛みは当然ですが、それは成長と理解への誘いでもあります。
仏教の知恵を通して、この苦しみの瞬間を探ってみましょう。
苦しみの原因を認識する
仏教では、苦しみは執着から生じます。
あなたの怒りや嫉妬の感情は、関係性だけでなく、物事がどのように展開するべきかという期待に対する深い執着から生じているようです。
この執着を認識することが、その束縛から自分を解放するための第一歩です。
関係は最初から困難を抱えており、あなたは意識的に別れを決意しました。
しかし、予期せぬ展開が訪れ、喪失感と裏切り感を引き起こしました。
あなたの怒りをかき立てているのは彼女の行動だけではありません。
あなたが心の中で抱いていた満たされない期待も怒りをかき立てているのです。
思いやりの心を実践する—自分と彼女の両方に
慈悲は仏教の修行の要です。
彼女の行動を、個人的な侮辱としてではなく、彼女自身の苦悩と不完全さの表れとして考えてみましょう。
彼女の選択は彼女の歩みを反映しており、あなたの反応はあなたの歩みを反映しています。
この思いやりを自分自身にも広げてください。
怒りや嫉妬を感じるのは人間の性です。
これらの感情を許し、それらを心の空を流れる雲として見てください。
それらはあなた自身ではなく、つかの間の訪問者です。
無常の本質を理解する
この世のすべては無常です。
人間関係、感情、そして今感じている怒りさえも、いつかは過ぎ去ります。
これらの感情に執着しても、苦しみが長引くだけです。
その代わりに、すべてのもののはかなさについて瞑想してください。
手放すということは忘れるということではなく、変化は避けられず、しばしば私たちのコントロールを超えていることを受け入れるということです。
感謝とチャンスに焦点を移す
この経験は、つらいものですが、あなた自身とパートナーに求める資質について貴重な教訓をあなたに教えてくれました。
失ったものについて思い悩むのではなく、知恵と明晰さにおいてあなたが得たものについて考えてください。
すべての終わりは、始まりでもあります。
マインドフルネスを養う
怒りや嫉妬の思いが湧いてきたら、判断せずにそれを観察してください。
その思いの存在を認めつつも、根付かせないようにしてください。
呼吸に集中し、意識を現在の瞬間に戻してください。
やがて、これらの感情の強さが薄れていくことに気づくでしょう。
最後に
あなたの旅は過去を消し去る旅ではなく、過去を強さと知恵の源に変える旅です。
「怒りを抱き続けることは、毒を飲んで相手が死ぬことを期待するようなものです。」
恨みの鎖から解放されれば、平和が見つかります。
あなたの道が知恵と慈悲によって導かれますように。🙏